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右帰丸

景嶽全書湯劑
出典に基づく教育参考
出典
景嶽全書
組成
大懐熟、八両。山薬、炒、四両。山茱萸、微炒、四両。枸杞、微炒、四両。鹿角膠、炒珠、四両。菟糸子、製、四両。杜仲、姜湯炒、四両。当帰、三両。便溏なるときは用いる勿れ。肉桂、二両、漸く四両に加うべし。製附子、二両より漸く五、六両に加うべし。右の丸法は前の如し、或いは丸を弾子の大いさの如くす。毎に嚼んで二、三丸を服す。滾白湯を以て送り下せば、其の効尤も速やかなり。(景岳全書)
用法
まず熟地黄を蒸して柔らかくし、杵いて膏とし、煉蜜を加えて丸とし、梧桐子の大きさにする。1回に百余丸(6~9g)を、食前に熱湯または淡塩湯で服用する。あるいは弾子の大きさに丸め、1回に二三丸(6~9g)を噛んで服用し、熱い白湯で送服する(現代の用法:水煎してもよく、用量は原方の割合に応じて適宜減らす)。
剤型
湯劑
功用
腎陽を温めて補い、精を満たし髄を益する。
伝統的主治
腎陽不足、命門の火衰える。腰膝酸軟、畏寒肢冷、気衰神疲、陽痿遺精、舌淡、苔白、脈細。
加減
気虚血脱:人参、黄耆を加える。 -- 腰膝酸軟:懐牛膝、続断、制何首烏、核桃仁を加える。 -- 遺精早泄:塩巴戟天、肉蓯蓉、韭菜子を加える。 -- 男性の精虫稀少、活力不足:淫羊藿、肉蓯蓉、鎖陽を加える。 -- 腎泄止まず:五味子、肉豆蔻を加える。 -- 飲食減少あるいは消化しにくく、あるいは嘔悪吞酸:乾姜を加える。 -- 腹痛止まず:呉茱萸を加える。 -- 陽痿の者:塩巴戟天、肉蓯蓉を加える。
注意
本方(右帰丸)は純補にして瀉なく、故に腎虚にして湿濁を兼ねる者には、用いるに宜しからず。陽痿遺精にして湿熱下注あるいは陰虚火旺に属する者は禁用。