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麻杏甘石湯

傷寒論湯劑
出典に基づく教育参考
出典
傷寒論
原文
発汗の後、更に桂枝湯を行うべからず。汗出でて喘ぎ、大熱なき者は、麻黄杏仁甘草石膏湯を与うべし。(『傷寒論』)
組成
麻黄四両、節を去る、杏仁五十個、皮尖を去る、甘草二両、炙る、石膏半斤、碎き、綿裹す 右四味、水七升を以て、麻黄を煮、二升を減じ、上沫を去り、諸薬を内れ、煮て二升を取り、滓を去り、温服一升。本に云く、黄耳柸。(傷寒雑病論)
用法
右四味、水七升を以て、麻黄を煮、二升を減じ、上沫を去り、諸薬を内れ、煮て二升を取り、滓を去る。温服一升(現代用法:水煎温服)。
剤型
湯劑
功用
辛涼にして表を疏し、肺を清め喘を平らぐ。
伝統的主治
外感風寒、肺熱壅盛の証。身熱解せず、喘逆気急甚だしく、或いは鼻翼煽動し、口渴し、舌紅舌苔薄黄、脈浮滑にして数。
加減
慢性間質性肺炎:蜈蚣6を加える。 -- 脱毛または抜け毛のある者:制何首烏10、菟糸子10を加える。 -- 小児の久咳、舌質紅苔白膩:陳皮6、姜半夏10、茯苓10、桑白皮10を加える。 -- 喉の痛みまたは咳痰不順:桔梗10を加える。 -- 皮膚のかゆみ:蝉退1.5を加える。 -- 痰が黄稠または緑を帯びる:魚腥草10、黄芩10を加える。
注意
1.風寒咳喘、痰熱壅盛の者には、本方剤は宜しくない。 2.麻黄を15g以上用いる場合、少なくとも二時間は久しく煮る必要がある。 3.麻黄を含む処方は午後八時を過ぎて服薬してはならない。そうでなければ不眠を引き起こしやすい。それでも不眠がある場合は、朝昼食後に服用するように変えればよい。 4.体型瘦弱の者、体弱多病の者、瘦弱面白多汗の者は、いずれも慎用すべきである。