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茯苓四逆湯

金匱要略湯劑
出典に基づく教育参考
出典
金匱要略
原文
師曰く:婦人に漏下のある者、半産後に続いて下血が絶えない者、妊娠下血のある者がある。仮令妊娠腹中痛は胞阻と為し、膠艾湯之を主る。(『金匱要略』)
組成
芎窮二両 阿膠二両 甘草二両 艾葉三両 当帰三両 芍薬四両 干地黄四両 右七味、水五升を以て、清酒三升、合煮して三升を取り、滓を去り、膠を内れ、消尽せしめ、温服一升、日三服。差えずんば、更に作る。(傷寒雑病論)
用法
水五升を以て、清酒三升、合煮して三升を取り、滓を去り、膠を内れ、消尽せしめ、温服一升、日三服。差えずんば、更に作る。(現代用法:九碗の水で三碗に煮詰め、三食食後に各一碗を温服する。)
剤型
湯劑
功用
温経補虚、行凝止血。
伝統的主治
婦人の衝任虚損、血虚有寒の証。崩漏下血、月経過多、淋漓止まず、産後或いは流産により衝任を損傷し、下血絶えず、或いは妊娠胞阻、胎漏下血、腹中疼痛。
加減
月経淋漓止まず或いは崩漏:桂枝加竜骨牡蛎湯を合方する。 -- 胎漏、胎動不安、月経崩漏、気虚の者:黄耆:15を加える。 -- 胎動不安、或いは腰酸痛のある者:杜仲:10、続断:10、桑寄生:10を加える。 -- 気虚で少腹下墜を伴う者:補中益気湯を合方する。 -- 漏血止まず:炮姜:10、地楡炭:10、艾葉炭:10を加える。
注意
本方の主治は血虚偏寒の証に属し、月経過多、崩中漏下が血熱妄行及び瘀阻胞宮に因る者は忌用である。まさに『古今名方発微』に曰く:「本方雖も崩中漏下、妊娠下血を治す効方と為すも、然るに其の究は衝任虚損証の為に設けられ、倘し血分に熱あり、或いは症瘕が胎を碍げ、以て胎動下血する者は、則ち本方を用うるを禁ず。『経』に曰く:有る者は之を求め、無き者は之を求め、盛なる者は之を責め、虚なる者は之を責む。虚実の証、水火の如く判じ、辨析明らかならずんば、生死反掌、臨証の時、慎しまざるを得んや?」と。